11月19日(金),創立記念講演会が行われました。
本校は11月15日で創立143年を迎えました。その記念として,本校の卒業生である田屋さんを講師にお迎えし,お話を頂きました。
田屋さんは小学生の頃,不慮の事故により左足を切断せざるを得なくなりました。
中学生の頃に高跳びに出会い,たゆまぬ努力を重ねて全国身体障害者スポーツ大会やパラリンピックに出場されました。
義足やメダルも持参いただき,実際に子供たちに触らせて思い思いの感想を述べていました。義足にはなんとマイクロコンピューターがついており,動きに応じた制御がなされるようです。
そして,高跳びの実演をしていただきました。義足を取り,”ケンケン”で助走をつけて跳びました。練習では跳べなかった125cmの高さも,今日は見事飛ぶことができました。子供たちも,間近で見る先輩のチャレンジに歓声があがりました。
高跳びのほかにも,”ケンケン”で子供たちと競争したり,逆立ちを披露してくださいました。
最後に,子供たちに向けて「人を見かけで判断しないこと」と「夢をもつこと」の大切さを教えてくださいました。田屋さんは小さいころから3つの夢をもっていたそうです。その夢の1つが「オリンピックに出ること」だったそうです。
どんなときも,どんな状況であっても夢に向かって努力を重ねる先輩の姿を見て,子供たちも何か響いたものがあるのではないでしょうか。いろいろと理由をつけておざなりにしたりあきらめるのではなく,置かれた境遇の中でベストを尽くすことの素晴らしさを言葉で,そして体で語ってくださいました。
本日はありがとうございました。