4年生の三学期の社会科では,鹿児島県各所の地場産業について学習していました。そこで地元である種子島の地場産業についても見学することになりました。目的地は「能野焼窯元」さんと「沖ヶ原田黒糖」さんです。
まず,窯元さんから能野焼の歴史についての話を聞きました。すると,教室で学習した「さつま焼」の由良にも通じることが分かりました。現在の窯元さんが,一度無くなった種子島の焼物を復活したということでした。その後,子供たち全員にろくろ体験をさせていただきました。奥様の指示の元,粘土の塊が子供たちの手のひらの中で,手品のように器の形ができあがっていきました。興味を持った子供たちは,家族と今度また来たいと言っていました。
次は,黒糖作りです。場所は伊関の海岸近くにありました。熱された水蒸気がいっぱいになり,工場の中の様子がよく見えないくらいでした。たくさんの薪を燃料にして,三段階に分けてサトウキビから絞った汁の水分がとばす作業をされていました。
黒糖作りの工程の中の練りを加える作業やサトウキビを絞り機に入れる作業を,子供たちにも体験させていただきました。できあがったばかりの柔らかい黒糖を味見すると,その豊かな風味に子供たちの顔もとろりとしていました。